冷凍ホタテで食中毒になる?下痢など症状や対処法・予防策も紹介!
冷凍ホタテで食中毒(食あたり)になることはあるのでしょうか?今回は、冷凍ホタテで食中毒になる原因を〈下痢・嘔吐・吐き気〉など症状や対処法とともに紹介します。冷凍ホタテで食中毒になるのを防ぐ方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
冷凍ホタテによる食中毒を防ぐには?
日本で購入するホタテには貝毒の心配がないことは分かりましたが、冷凍ホタテを食べるときの食中毒を防ぐ方法はあるのでしょうか。
①加熱する
貝毒以外の食中毒であれば、しっかりと加熱することで死滅させることが出来ます。腸炎ビブリオは中心温度が75度以上で1分以上、ノロウイルスであれば中心温度が85度以上で90秒以上の加熱をすると安心です。冷凍ホタテの鮮度が心配な時や、生食用と書かれていないものを食べる際には十分に加熱するようにしましょう。
(*ホタテの生食について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②酢漬けする
冷凍ホタテに生食用と書かれていても刺身で食べるのが心配な時は、酢漬けにするのもおすすめです。腸炎ビブリオは真水や酸に弱いため、流水で一度洗い流してから酢150㏄と塩小さじ1を混ぜ合わせたものに漬け込みましょう。一度茹でることでノロウイルスも死滅するため、ボイルホタテの酢の物にするとより安心して食べられます。
③腐らないように正しく保存する
冷凍ホタテは比較的賞味期限の長い食品ですが、腐らないように正しく保存しましょう。家庭用の冷凍庫は開閉によって温度が安定しにくいため、品質の劣化を引き起こす可能性があります。冷凍した食品の場合-12℃以下で微生物が活動できなくなるので、温度計を活用すると安全に保存できます。
なお、一度解凍したホタテの再冷凍は避け、パッケージに書かれている賞味期限を目安に食べ切るようにしてください。
(*ホタテの保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
冷凍ホタテで食中毒になった場合の対処法は?
冷凍ホタテにあたってしまった場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。ここでは、冷凍ホタテで食中毒になってしまった時にするべき対処法を説明します。
①水分補給をして安静にする
下痢や嘔吐などの症状が比較的軽い場合は、スポーツドリンクや経口補水液で水分補給をしてから安静にすると症状が落ち着く場合もあります。水分が摂れれば無理に食事をする必要はありませんが、体調が回復してきたらおかゆや柔らかく煮たうどんなどの消化によいものから食べるようにしましょう。
②症状がひどい場合は病院へ行こう
家庭で対処しても下痢や嘔吐などの症状が改善されない場合は、病院へ行くことをおすすめします。また、身体のしびれなどが現れた場合や、水分補給もままならない時は必ず受診するようにしてください。食中毒の症状は長くても3日以内で改善されますが、脱水症状が進むこともあるので小さな子供や高齢者は注意が必要です。