押し麦の栄養価・効能やカロリーは?ダイエット効果あり?食べ方のおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】押し麦の栄養価やカロリーを知っていますか?今回は、〈食物繊維〉など、押し麦の栄養成分・効能に加え、栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。〈もち麦・オートミール〉との違いや、麦ご飯など食べ方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
押し麦に含まれる栄養素の含有量を、1日の摂取量目安と共に紹介します。含まれる栄養素の効能についても説明するので、参考にしてください。
①食物繊維(βグルカン)
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
9.6g | 20g | 48% |
押し麦には、白米の17倍もの食物繊維が含まれています。不溶性と水溶性の両方をバランス良く含んでいるため、便秘解消や腸内環境を整える効果などがあります。中でも水溶性食物繊維であるβグルカンは、食後に血糖値が急上昇するのを抑制する、コレステロール値を低下させるなど便秘解消以外の効能も期待できます。(※2)
熊橋麻実
管理栄養士
食物繊維はどちらもバランス良く摂取することが大切です。不溶性食物繊維は便のかさを増やして腸を刺激し、水溶性食物繊維は便に水分を含ませてやわらかくしてくれます。
②ビタミンB1
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
0.06mg | 1.4mg | 4% |
ビタミンB1はブドウ糖をエネルギーに変える働きがあり、不足するとエネルギー不足で倦怠感や食欲不振など体調不良が現れます。玄米や麦ご飯を主食としていた時代から白米へと変わった江戸時代にはビタミンB1不足で脚気になる人が増え、江戸患いとも言われていました。
現代でも、白米文化、インスタント食品やファストフードなどバランスの悪い食生活でビタミンB1不足になる人も多いため、ビタミンB1を多く含む押し麦は健康効果を高めるおすすめ食材と言えるでしょう。(※3)
(*押し麦のダイエット効果について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
押し麦の栄養成分を効率よく摂れる食べ方は?
効率よく栄養を摂るために、押し麦の食べ方のポイントを紹介します。
①胚芽を残して食べる
押し麦の栄養・効能をしっかり得るためには、胚芽押し麦と呼ばれる胚芽の部分を残して加工されたものを選びましょう。白米よりも食物繊維が20倍、カルシウムは4倍も含まれているだけでなく、胚芽には、普通の押し麦にはない不飽和脂肪酸やビタミンEなども含まれています。
ただ、胚芽独特のクセもあり食べにくいと感じる人もいるため、長く食べ続けるためには自分が食べやすい方を選ぶのがおすすめです。
②水で洗わない
白米を研ぐと白く濁った水になるのは精米したときに残ったぬかなので、ある程度綺麗に洗い流す必要があります。しかし、押し麦は購入した時点で加熱加工までされているため水で洗う必要がありません。押し麦に含まれているビタミンB1は水溶性ビタミンで水に溶け出しやすく、洗うことで栄養素が流れ出てしまうため洗わない方が良いとされています。
白米と合わせてから研ぐのではなく、研いだ後の白米にそのまま加えて炊くようにしましょう。
押し麦の栄養がとれる食べ方のおすすめ
押し麦の栄養・効能をしっかり得るための食べ方・調理のポイントを簡単なおすすめレシピと共に紹介するので、ぜひ試してみてください。