ショートニングの危険性は嘘?体に悪い?安全性や発がん性を調査!
ショートニングに危険性がある・体に悪いのは嘘なのでしょうか?理由が気になりますよね。今回は、ショートニングに危険性がある・体に悪いとされる理由を<トランス脂肪酸・発がん性>などの観点からを紹介します。ショートニングを食べ過ぎにならない1日の摂取量や、ショートニングが使われている商品の安全性も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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- ショートニングは危険性があって体に悪いのは嘘?安全性は?
- そもそもショートニングって?
- ショートニングに危険性がある・体に悪いとされる理由は?発がん性がある?
- ショートニングに含まれるトランス脂肪酸が危険
- ショートニングの危険性をめぐる国の見解は?
- ショートニングの含有量表示が海外では義務化されている
- ショートニングの危険性は日本では低いとされている
- ショートニングの危険性を低める方法は?
- ①ショートニングを食べる量は1日10g程度が目安
- ②ショートニングを代用するのもあり
- ショートニングが使われている食品は?危険性・安全性は?
- ①パン
- ②パイ
- ③クッキー
- ④ビスケット
- ⑤スナック菓子
- ⑥ドーナツ
- ショートニングの危険性や体に悪い理由を知っておこう
ショートニングは危険性があって体に悪いのは嘘?安全性は?
お菓子やパンに使用されるショートニングは危険性があって体に悪いと言われていますが、実際はどうなのでしょうか。まずはショートニングがどのような油脂なのか、その特徴から紹介します。
そもそもショートニングって?
ショートニングは、マーガリンと同様に人工的に作られた加工油脂です。ショートニングはラードの代用品として、アメリカで開発されました。バターは動物性の油脂から作られますが、マーガリンやショートニングは植物性の油脂を原料としています。
植物性の油脂は融点が高く、常温で液体になる性質を持ちますが、水素を添加することで融点が下がります。常温でも溶けないため製菓・製パンの際に扱いやすく、ドーナツやクッキーに使用するとさっくりした食感に仕上がるのがショートニングの特徴です。また、ショートニングはバターやマーガリンに比べて価格が安い点もメリットです。
(*ショートニングについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ショートニングに危険性がある・体に悪いとされる理由は?発がん性がある?
ここでは、ショートニングに危険性がある・体に悪いとされる理由について紹介します。また、ショートニングの発がん性の有無についてもあわせて紹介するので参考にしてください。
ショートニングに含まれるトランス脂肪酸が危険
ショートニングに含まれるトランス脂肪酸には、以下の疾患や症状を引き起こす危険性があると言われています。
・悪玉コレステロールの増加
・動脈硬化
・心臓疾患
・妊娠率の低下
・アレルギー性疾患
・神経性疾患
トランス脂肪酸を摂取すると、血中の悪玉コレステロールが増加するため、動脈硬化や心臓疾患を引き起こします。また、妊娠率を低下させるとの報告もあるので、妊活中の人はなるべく避けたい成分です。
そのほか、トランス脂肪酸の摂取によりアレルギー性疾患や神経性疾患も発症しやすくなると言われています。なお、トランス脂肪酸と発がん性については研究結果が乏しく、現時点では関連なしと報告されています。(※1)
(*トランス脂肪酸を多く含む食品について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ショートニングの危険性をめぐる国の見解は?
ショートニングの健康への危険性について、日本や海外ではどのように考えられているのでしょうか。ここでは、ショートニングの危険性をめぐる国の見解や規制について紹介します。
ショートニングの含有量表示が海外では義務化されている
海外では、ショートニングは健康に悪影響を与えるとの認識が強く、アメリカをはじめとする多くの国で含有量の表示が義務化されています。また、一部の国ではショートニングの使用量に規制を設けたり、使用を禁止したりする方策もとられています。アメリカでは、2018年にトランス脂肪酸を含む油脂の食品への添加が禁止されました。
アメリカのようにトランス脂肪酸を規制した国では、心臓疾患の発症率が低下したようです。なお、バターなどに含まれる天然のトランス脂肪酸は、代謝されやすいためアメリカでも規制されていません。アメリカで規制されているのは人工的に作られたトランス脂肪酸のみなので、混合しないように注意しましょう。
ショートニングの危険性は日本では低いとされている
日本人の一般的な食生活におけるショートニングの摂取量は欧米諸国に比べて少ないことから、健康への危険性は低いとされ、規制は設けられていません。しかし、農林水産省ではWHOの政策をもとに、トランス脂肪酸の摂取量を低減するよう消費者へ呼びかけています。
近年は食品メーカーもショートニングやマーガリンの低減に取り組み、日本人のトランス脂肪酸は減少傾向にあるようです。なお、農林水産省は、現時点でショートニングと発がん性の関係については科学的根拠がないと発表しています。