タラの芽の栄養価と効能は?成分を逃さない食べ方や食べ過ぎの注意点も紹介!
【管理栄養士監修】タラの芽に含まれる栄養素を知っていますか?その種類は多岐にわたります。今回は、タラの芽の栄養成分・効能に加え、栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。タラの芽の下処理する際の注意点や、レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
①天ぷらなど油と一緒に食べる
タラの芽を食べる時には天ぷらなどにして、油と一緒に食べるのがおすすめです。タラの芽に含まれているβ-カロテン、ビタミンE、ビタミンKは脂溶性ビタミンなので、油と一緒に摂取することで吸収率を高めることができます。また、短時間の加熱であれば、熱に弱いビタミンなどが失われるのを抑えることもできます。
また、植物油で揚げることで抗酸化作用のあるビタミンEの補給になるだけでなく、糖質分解の際のビタミンB1の消費を節約できます。
②加熱する場合は短時間にする
タラの芽の調理の際は、天ぷらでもお浸しでも短時間で加熱するのがポイントです。天ぷらなど衣がある場合は、時間が掛かるほど油を吸ってしまい高カロリーになり、材料の水分も出てきてカラッとは揚がりません。また、茹でる場合はビタミンCやカリウムといった水溶性の栄養素が時間と共に流出します。
タラの芽を下処理する際の注意点は?
タラの芽は調理する前に、はかまを切り落としたり切込みを入れるといった下処理をする必要があります。ここでは美味しく栄養価の高いままのタラの芽を食べるために、下処理で気をつけてほしい注意点を説明します。
水に長い間浸さない
タラの芽に含まれている水溶性のビタミンは、以下の通りです。
・ビタミンB群
・ビタミンC
上記の他にカリウムも水溶性の栄養素で、下処理の際に長時間水に浸けると栄養成分が水に溶け出てしまうため注意が必要です。手早く下処理を行い、水溶性ビタミンが残ったタラの芽を食べましょう。
一瀬 ゆかり
管理栄養士
ビタミンB群には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチンの8種類が含まれます。このうち、ビタミンB12以外は全てタラの芽に含まれますが、茹でることによって半分ほどに減少してしまいます。
タラの芽を食べ過ぎると体に毒って本当?
タラの芽には毒があるため、食べ過ぎると体によくないと考えている人もいるようです。ここでは、タラの芽を食べ過ぎると体に毒なのかについて説明します。
タラの芽には毒性はないので問題ない
タラの芽はアクが強く苦味を感じるため、毒性があると勘違いしている人も少なくないようです。実際にはタラの芽には毒性はないので、問題はありません。しかし、タラの芽は天ぷらなどカロリーの高くなる調理方法を用いることが多いのでダイエット中の方は食べ過ぎない方が無難です。
また、タラの芽に含まれる豊富な食物繊維が、食べ過ぎによって下痢を引き起こすこともあるので、適量に抑えましょう。
(*タラの芽に毒があるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
タラの芽の栄養がとれるレシピのおすすめ
旬のタラの芽にはたくさんの栄養が詰まっているので、しっかり食べておきたいところです。ここでは、タラの芽の栄養がとれるメニューを2つ紹介します。