コンビニ弁当は危険って本当?嘘?添加物の安全性や健康への影響なども解説!

コンビニ弁当は危険と言われることがありますが本当・嘘どっちでしょうか?今回は、コンビニ弁当が危険と言われる理由の食品添加物について種類別の危険性を紹介します。コンビニの添加物が多い・少ないランキングも紹介するので参考にしてみてくださいね。

(このページにはPRリンクが含まれています)

目次

  1. コンビニ弁当は危険って嘘?本当?
  2. コンビニ弁当が危険と言われる理由は?
  3. コンビニ弁当に食品添加物が多く含まれている
  4. コンビニ弁当に食品添加物を入れる理由・目的とは?
  5. ①食材を安全に保つ
  6. ②美味しい見た目にする
  7. ③風味をよくする
  8. ④食品の製造・加工に必要なもの
  9. ④栄養価を高める
  10. コンビニ弁当に含まれる添加物の種類と危険性
  11. ①漂白剤
  12. ②pH調整剤
  13. ③リン酸塩
  14. ④タール系色素
  15. ⑤保存料
  16. ⑥ナイシン
  17. ⑦人工甘味料
  18. コンビニ弁当を食べても問題ない理由は?
  19. 使用していい添加物の種類・量が国で決まっている
  20. ただしコンビニ弁当の選び方・食べ方には注意
  21. コンビニの添加物が多い食品ランキングTOP5
  22. 5位:手巻おにぎり 熟成辛子明太子(ローソン)
  23. 4位:窯出しプリンのパフェ(ファミリーマート)
  24. 3位:ミックスサンド(セブンイレブン)
  25. 2位:幕の内弁当(ファミリーマート)
  26. 1位:にぎり寿司盛り合わせ10貫(ファミリーマート)
  27. コンビニの添加物が少ない食品ランキングTOP5
  28. 5位:ねぎ塩豚カルビ弁当(セブンイレブン)
  29. 4位:金の揚げおかき 塩・醤油(セブンイレブン)
  30. 3位:食感良く炒めたきんぴらごぼう(セブンイレブン)
  31. 2位:金の食パン(セブンイレブン)
  32. 1位:カフェラテ(セブンイレブン)
  33. コンビニ弁当の添加物に危険はないが食べ方に注意

食品の製造加工に必要な食品添加物には、豆腐を凝固させるにがり、中華麺を作るときに使うかん水など昔から使われているものもあります。こんにゃくに使う硫酸カルシウム、お菓子やパンを膨らませる膨張剤も食品添加物です。

他にも食品に滑らかさや粘り気を与える増粘剤や、分離を防止して安定させる安定剤、液体をゼリー状にするゲル化剤や、混じりにくいものを均一に混ぜ合わせる乳化剤等があります。乳化剤は乳化以外にも食品の味を整えたり、美味しさを保つためにも使われています。

④栄養価を高める

食品の製造過程や保存によって失われる栄養を補填したり強化したりする目的で添加される食品添加物もあります。栄養強化剤にはビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類などがありますが、栄養強化のために使う場合は表示を免除されます。

コンビニ弁当に含まれる添加物の種類と危険性

コンビニの弁当等に使われている食品添加物は食中毒や感染症を防ぐ目的や、見た目を良くして食欲を増進させるためなどに使用されています。ここではこれらの添加物にはとのようなものがあるのか、また危険性について解説します。

①漂白剤

食品の見た目を美味しそうにする目的でに原料を白くしたり無色にする漂白剤は、亜塩素酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、過酸化水素などです。これらは食品の漂白以外にも殺菌料、保存料、酸化防止剤などの目的でも使用されています。

これらの添加物は誤った量を摂取すると健康被害の恐れがあり、これは嘘ではありません。そのため、国では科学的な検証を基に使用基準を定めており、その範囲内であれば人体に影響はないとしています。コンビニ弁当等を食べると吐き気がしたり気持ち悪くなるという方がいますが、食品添加物のせいというのは嘘です。

気持ちが悪くなるのは通常は塩分と脂質の多いことが原因で、胃酸過多や胃の疲れから吐き気を催すことが考えられます。コンビニの弁当を食べても問題がない理由については詳しく後述しているのでチェックしてください。(※4)

②pH調整剤

食品を好ましい水素イオン濃度に保つために使用されるpH調整剤は、腐敗や変色の防止、品質保持や日持ち向上剤として使用する食品添加物の総称です。広範囲の食品に使用されていますが、pH調整剤は同じ目的で複数種使われている場合は一括してph調整剤と表示してよいことになっています。

実際に添加されている個々の物質については国の定める基準値以下であれば一生食べ続けても有害な影響はないということです。また複数の添加物の複合的な影響についても食品安全委員会は情報収集調査を行っており、日常摂取している範囲内では健康影響が起こる可能性は極めて低いと報告しています。

③リン酸塩

リン酸塩は、食品の防腐や色調を保つためのpH調整や乳化剤、保水や食感をよくする結着剤として食肉製品や水産加工品、乳製品、麺類など多様な用途で使われています。このリン酸塩を使った加工食品をたくさん食べるとリンの過剰摂取になり、カルシウムの吸収阻害に繋がり骨粗鬆症の原因になると問題視する声もあります。

厚労省の調査では国民の1日平均摂取量は耐用上限量の半分以下と確認されていますが、これは平均値のため個人差は考えられます。大手コンビニエンスストアのセブンイレブンでは自社製品に使用するハム・ソーセージには保水・結着目的でリン酸塩を使わないという取り組みを2006年から始めました。他の大手コンビニもそれに続いているようです。(※5)

④タール系色素

天然着色料に比べると鮮明で色褪せし難い合成着色料で、食用赤色2号、食用赤色40号、食用赤色102号、食用黄色4号など12種類が使われています。1960年代にタール系色素の発がん性が指摘されたため国で規制され、12種だけが許可され使用基準が定められました。通常使用量による試験では毒性のないことが確認されています。

英国では合成着色料と合成保存料の安息香酸ナトリウムを同時に摂取すると注意欠陥・多動性障害(ADHD)の症状が増加する可能性があるとし、自主規制の対象としました。欧州食品安全当局はこの研究報告について1日摂取許容量を変える根拠にはならないとしましたが、EUの法改正後は摂取量を見直しています。

⑤保存料

食品の腐敗や変質の原因となる微生物の増殖を抑え保存性を高める食品添加物で、殺菌料や日持ち向上剤とは異なるものです。しらこたん白抽出物やソルビン酸、安息香酸、プロピオン酸等があり、これらは一日摂取許容量(ADI)と使用基準が決まっています。

大手コンビニエンスストアのセブンイレブンでは2001年からお弁当やおにぎり、サンドイッチなどの自社製品に保存料と合成着色料を使わない取り組みをはじめました。他のコンビニに与える影響もあり、これによってコンビニの弁当が健康に悪いと言うイメージが変わりつつあります。

⑥ナイシン

ナイシンは乳酸菌の発酵によって生成される抗生物質で、食品の細菌による腐敗を防ぎます。化学合成は難しいため牛乳や発酵大麦エキスを原料に用いるようで、チーズや乳製品等の抗菌剤や保存料として50ヶ国以上で使われている成分です。日本では味噌など従来からある発酵食品中に含まれる乳酸菌にナイシン産生菌が同定されているようです。

ナイシンは抗菌作用がある一方で腸内の常在菌などを減少させる恐れや耐性菌発生の可能性が懸念され、国内では食品添加物としての使用に基準と制限が設けられています。ナイシンだけに限りませんが「天然由来の食品添加物は安全」も嘘といえます。

⑦人工甘味料

健康志向によるカロリーゼロ、カロリーオフ、糖質ゼロと謳われる製品によく使われているアスパルテーム、スクラロース、アセスルファムkなどは化学合成によって作られる人工甘味料です。砂糖の数百倍の甘さがあり、少量で砂糖の代替となります。飲料や菓子に使用され普段から口にする機会は多いものです。

アスパルテームは代謝の過程で有毒なメタノールに分解されることが懸念されていますが、過剰摂取しなければ健康上に害が出ることはないとされています。アセスルファムkは体内では栄養にならず24時間以内にほとんどが尿中に排出され、7日以内に全量が体内から排出されると言われる非糖質甘味料です。

砂糖に塩素原子を結合させたスクラロースは質の良い甘味で、加熱にも耐える使用用途が広い物質です。しかし138℃以上の加熱で有毒ガスが発生することや、消化吸収されず下痢を起こしやすいので妊婦が摂取すると流産の可能性があるとの指摘があります。国では安全性の評価を行い基準を定めており、食べる量が少なければ健康への悪影響はないとしてます。(※6、7、8)

関連する記事