いちじくの栄養素と効能は?美容効果あり?食べ過ぎの注意点や食べ方のおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】いちじくに含まれる栄養素を知っていますか?ドライフルーツのいちじくも女性に人気ですね。今回は、いちじくの栄養成分・効能に加え、栄養素を効率的に摂れる食べ方も紹介します。食べ過ぎの注意点やレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
いちじくは食物繊維が豊富で、ドライいちじくの場合、10.7gと一日の摂取目安の半分も入っています。いちじくの食物繊維は、ペクチンという水溶性食物繊維も多く、糖質の吸収を遅らせ、コレステロールや胆汁酸を吸着して排泄します。不溶性食物繊維は、腸内で水分を含んで体積を増やし、有害物質を吸着して排出するので、美容効果もあります。
水溶性と脂溶性の食物繊維の働きで、腸内細菌や腸内活動が活発になり便通を促し、便秘の予防・解消に効果的です。腸の働きが圧迫される妊婦さんには補ってほしい成分ですね。(※2)
②カリウム
含有量(100g) | 1日の必要な摂取量 | 1日の摂取量に占める割合 | |
生いちじく | 170mg | 2500mg | 7% |
ドライいちじく | 840mg | 2500mg | 34% |
ドライいちじくには生いちじくの5倍近いカリウムが含まれています。カリウムは身体の中の余分な水分を取り除き、腎臓でのナトリウムの量を調整するので、むくみや高血圧の予防といった効能があり、妊婦さんたちをサポートしてくれて、美容にも良いですね。
また、カリウムの一部は体液の中にも含まれ、筋肉の収縮や神経の興奮作用にも影響する成分です。不足すると、やる気が低下したり、身体が怠くなるなどの症状があらわれ、進行すると筋無力症や精神障害などになりかねません。(※3)
③葉酸
含有量(100g) | 1日の必要な摂取量 | 1日の摂取量に占める割合 | |
生いちじく | 22μg | 240μg | 9% |
ドライいちじく | 10μg | 240μg | 4% |
葉酸はビタミンB類に含まれ、ビタミンB12と働く「造血のビタミン」です。赤血球の寿命は4か月ですから体内では血液を作り続けますが、その時に葉酸が足りないと正常な赤血球が作られず、貧血の原因にもなります。葉酸は他にも遺伝子の核酸やたんぱく質再合成にも関わるため、胎児や子供の発育に重要な役割を果たします。
妊娠中の妊婦さんにとっては特に重要な栄養で、葉酸をしっかり摂ると神経管閉鎖所外などの先天性の異常の予防ができるのです。(※4)
④ビタミンB6
含有量(100g) | 1日の必要な摂取量 | 1日の摂取量に占める割合 | |
生いちじく | 0.07g | 1.4g | 5% |
ドライいちじく | 0.23g | 1.4g | 16% |
いちじくにはたんぱく質の代謝に欠かせない、ビタミンB6も含まれます。食べ物から取り入れたたんぱく質は、一度アミノ酸に分解され、別のアミノ酸に作り替えなければ使えません。その時に必要なのがビタミンB6で、たんぱく質の多い食事をする人ほどビタミンB6が必要といえます。
ビタミンB6は髪の毛や皮膚・歯の健康を保ち、成長させるとともに、免疫機能を維持する効果があり、不足するとアレルギー症状が出やすくなります。(※5)
⑤アントシアニン
いちじくの赤い色はポリフェノールの仲間のアントシアニンの色です。アントシアニンは水溶性で抗酸化作用が高く、体中のコラーゲンを酸化・老化から守り、体内でのコラーゲンの合成を促します。目の機能改善・毛細血管の保護・強化、血液循環の改善・抗炎症作用・抗潰瘍作用など身体に負担をかけずに効果が発揮されます。
もちろん紫外線に一番にさらされる肌も抗酸化作用で守ってくれるので、シミ・シワなどに対する美容・美肌効果も抜群です。また、妊婦さんのお腹の赤ちゃんの健康も守ってくれます。
⑥エストロゲン
いちじくには植物性エストロゲンという女性ホルモンの一つが含まれています。本来女性ホルモンは体内で作られ分泌されますが、年齢と共に分泌されにくくなり、自律神経の乱れや更年期障害など、身体に不調を及ぼします。いちじくに含まれる植物性エストロゲンは、体内で作られる女性ホルモンと同じ構造を持つのです。
いちじくを食べることで女性ホルモンを補え、美容効果も期待できるのです。
(*いちじくの癌予防に対する効果について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
いちじくの栄養成分を効率よく摂れる食べ方は?
有効成分を含むいちじくを、より新鮮で栄養を効果的に取り入れたいですね。