イカの栄養素と効能をタコと比較!タウリンが豊富?肝・イカスミの成分も紹介!
【管理栄養士監修】イカに含まれる栄養素を知っていますか?今回は、イカの栄養成分・効能に加え、身以外にも栄養成分が取れる部分も紹介します。そしてイカの栄養素や効能を、よく対比されるタコと比較してみます。レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
②タウリン
含有量 | |
イカ | 0.36g |
タコ | 0.59g |
タウリンは生活習慣病の予防や疲労回復、ストレスの軽減に有効な栄養素です。また、肝機能の回復やコレステロールの低下に効果があり、健康な体づくりの強力な味方となる栄養素です。イカとタコは、このタウリンを多く含む食材の代表格で、この数値は他の食材と比べても高くなっています。(※3)
秋山 嘉代
管理栄養士
タウリンはアミノ酸の仲間で、うまみ成分のひとつです。ほんのりと甘みを感じるタウリンは多くの栄養ドリンクに含まれていますね。タウリンは肝臓の機能が正常に働くように助け、肝臓の疲れを取ることから疲労回復に繋がると言われています。
③亜鉛
含有量(100g) | 1日の必要な摂取量 | 1日の摂取量に占める割合 | |
イカ | 1.5mg | 11mg | 14% |
タコ | 1.6mg | 11mg | 15% |
亜鉛は味覚を正常に保つために必要な栄養素です。皮膚や粘膜の健康維持も助け、ストレス軽減や免疫力向上にも効果があると言われています。体内に貯蔵できない栄養素なので、食品から取り続ける必要があります。1食あたりの摂取目安量は3mgです。そのため、イカやタコは亜鉛を多く含むといえるでしょう。(※4)
④ビタミンE
含有量(100g) | 1日の必要な摂取量 | 1日の摂取量に占める割合 | |
イカ | 1.5mg | 6.5mg | 23% |
タコ | 1.6mg | 6.5mg | 25% |
ビタミンEの効果は、強力な抗酸化作用と血行促進です。血液循環が良くなるので、筋肉疲労や頭痛にも効果があります。1食あたりの摂取目安量は2.2mgです。イカ、タコともにビタミンEを豊富に含んでいます。過剰症は起こりにくい栄養素ですが、取りすぎには注意しましょう。(※5)
⑤ナイアシン
含有量(100g) | 1日の必要な摂取量 | 1日の摂取量に占める割合 | |
イカ | 4mg | 15mg | 27% |
タコ | 2.2mg | 15mg | 15% |
ナイアシンはビタミンの1種で、糖質・脂質・タンパク質の代謝を助ける働きをします。血行促進や脳神経の働きを助けるという効能もあり、不足すると口内炎や口角炎、頭痛やイライラといった神経症状を引き起こします。イカはタコの約2倍のナイアシンを含んでいるので、イカを食べることで効果的にビタミン不足を解消できそうです。(※6)
(*たこの栄養価・効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
イカの栄養成分は身以外にもある?
次はイカの身以外の栄養素について紹介します。イカは身だけでなく、イカスミや肝・わた、軟骨も食べられます。では、どれほどの栄養が詰まっているのでしょうか。
①イカスミ
イカスミには「ペプチドグリカン」という栄養素が含まれており、抗がん作用があります。また、イカスミの黒色はメラニンという色素で、抗菌作用や整腸作用、血行促進の効果があります。タウリンも豊富で、生活習慣病の予防にも効果的です。