ドライイーストが体に悪いって本当?乳化剤など添加物の健康への害を調査!
ドライイーストが体に悪い・危険と言われることがありますが、本当でしょうか?実は、イーストフードとの勘違いです。今回は、イーストフードが体に悪い・健康に害があるといわれる理由の「食品添加物」について紹介します。ドライイーストに含まれる添加物「乳化剤」の危険性についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- ドライイーストとは?どんな役割?
- ドライイーストは乾燥し仮死状態にした「酵母」
- ドライイーストが体に悪い・危険って本当?理由は?
- 【結論】ドライイーストに危険性はないとされている
- イーストフードと勘違いされていることが危険と言われる原因
- イーストフードが体に悪い・危険とされる理由は?
- イーストフードには数多くの食品添加物が含まれているため
- イーストフードの食品添加物による害
- ドライイーストの添加物「乳化剤」は安全?
- ドライイーストにおける「乳化剤」の役割
- 乳化剤にも有害性を疑われる物質が含まれるとされる
- 添加物が心配な人向けのドライイースト
- サラ秋田白神 白神こだま酵母ドライ(2110円)
- 「ドライイーストが体に悪い」は誤解!
ドライイーストとは?どんな役割?

ホームベーカリーの普及に伴い自宅でパン作りをする人が増えており、ドライイーストを常備する家庭も珍しくなくなりました。しかし、ドライイーストは健康に害があるとの噂も流れているようです。ここではドライイーストとは何かについて、役割も含めて説明します。
ドライイーストは乾燥し仮死状態にした「酵母」
ドライイーストとはパン作りに欠かせない酵母(イースト)を、乾燥させて仮死状態にしたものをさします。パンは生地を発酵させてから焼き上げますが、その発酵の際に酵母といわれる微生物の力が必要です。酵母の力でパン生地に含まれている糖分を分解させると、アルコールが発生します。
その際にできる炭酸ガスの働きにより、パン生地の中に気泡が生じることでパンは膨らみます。このような理由からパン作りに酵母は欠かせませんが、パンに使用する酵母は、生のままでは長期保存することができません。そのため酵母を30~40℃程度の定温で乾燥させることでその働きを止め、長期保存できるようにしたのがドライイーストなのです。
(*ドライイーストについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください)
ドライイーストが体に悪い・危険って本当?理由は?

食品添加物の危険性に関するニュースが頻繁に取り上げられるようになってから、パン作りに使うドライイーストも体に悪いとの噂がまことしやかに流れているようです。ここではパン作りには欠かせないドライイーストが体に悪いのかについて、理由とともに説明します。
【結論】ドライイーストに危険性はないとされている
結論をいうとドライイーストが体に悪い事実はなく、危険性はないとされています。ドライイーストを食品添加物と混同している人が多いですが、それは事実ではありません。ドライイーストは天然酵母と違い、酵母に人工的に手を加えてはいるものの、イーストを化学的に純粋培養したものを乾燥させているだけなので安全です。
イーストフードと勘違いされていることが危険と言われる原因
ドライイーストが体に悪いと噂が広がった背景には、イーストフードと混同されていることがあるようです。イーストフードは食品添加物の1つで、パンを大量生産するにあたり、生地の発酵を早めるあるいか活性化させるために使用されています。イーストフードはパン生地を膨らませる酵母ではなく、その働きを活性化させるためのエサと役割を担っています。
食品添加物無添加のパンには、イーストフードが使われていません。大量生産されるパンの方が膨らみを感じるのは、食品添加物無添加のパンの方が酵母が活性化されないからと考えられます。確かに食品添加物であるイーストフードは、健康によいと断言できませんが、食感をよくする役割を果たしている側面があるのも事実です。
このように、ドライイーストとイーストフードには明確な違いがあるにも関わらず、その名前が似ていることからドライイーストも危険視されてしまっているようです。なお、イーストフードが体に悪いとされる理由については、次章で詳述します。
(*イーストフードについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください)
イーストフードが体に悪い・危険とされる理由は?

大量生産されるイーストフードは、食品添加物の1つであると前述しました。しかしイーストフードは、その安全性を国が認めた食品添加物でもあるのです。ここでは、なぜイーストフードが健康に害があるとされるのかについて、理由も含めて説明します。