酒粕の栄養価と効能は?加熱はNG?成分を逃さない食べ方や活用レシピを紹介!
【管理栄養士監修】酒粕に含まれる栄養素を知っていますか?今回は、酒粕の栄養価・効能に加え、〈加熱OKか?〉など栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。注意点や〈甘酒・粕汁・酒粕ヨーグルト〉など活用レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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酒粕はどんな食材?
酒粕は焼いてそのまま食べたり、粕汁に使用するなどして愉しまれている食材です。スーパーなどで気軽に購入できる酒粕ですが、どのようにして作られているか知っていますか?
日本酒の製造過程における副産物
日本酒はお米や麹などを発酵して作りますが、原料を発酵しただけでは日本酒と酒粕が一緒になった状態となっています。発酵が済んだ醪から日本酒をしぼり出すと酒粕が板状で残るので、これを剥がしてそのまま板状で販売されることが多くなっています。
酒粕の栄養素と効果・効能
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 | |
タンパク質 | 14.9g | 60g | 24% |
糖質 | 18.6g | 60g | 30% |
食物繊維 | 5.2g | 20g | 25% |
脂質 | 1.5g | 20g | 25% |
ビタミンB1 | 0.03mg | 1.4mg | 2% |
ビタミンB2 | 0.26mg | 1.6mg | 16% |
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
上記は、酒粕100g当たりに含まれる栄養素を記載した物です。酒粕は糖質が多めの食品ではありますが、ビタミンやミネラルを多く含まれるので血糖値は上がりにくいとされています。以下では、これらの栄養素に期待出来る効果・効能について紹介します。
(*酒粕のカロリー・糖質について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
①便秘解消や整腸効果
食物繊維には、不溶性食物繊維が多く含まれています。不溶性食物繊維は便のかさを増して腸内を刺激してくれるので、便秘の解消効果が期待できます。便秘になると脂肪が蓄えられやすくなりますし、肌荒れなどの原因にもなるので意識して摂取するようにしましょう。
②美肌効果や代謝促進
ビタミンB1には糖質の代謝を、ビタミンB2には脂質の代謝を促進する効果が期待できます。さらにビタミンB1、B2には美肌への効果も期待できます。ビタミンB1は肌荒れ防止に、ビタミンB2はニキビが出来やすい人に特に効き目があるとされています。
③肩こりの解消
酒粕に含まれるアデノシンには、血行を良くする働きがあります。血行が良くなる事で筋肉がほぐれるので、肩こりの解消に効果が期待できます。このほかにもアデノシンには抜け毛予防やむくみ解消の効果があるといわれています。
④冷え性の改善
酒粕に含まれる酒粕分解ペプチドには、一酸化窒素を生成する働きがあります。一酸化窒素が平滑筋に吸収されると弛緩されて血管が広がり、血行が良くなるので冷え性の改善効果が期待できます。