酒粕の栄養価と効能は?加熱はNG?成分を逃さない食べ方や活用レシピを紹介!
【管理栄養士監修】酒粕に含まれる栄養素を知っていますか?今回は、酒粕の栄養価・効能に加え、〈加熱OKか?〉など栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。注意点や〈甘酒・粕汁・酒粕ヨーグルト〉など活用レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
酒粕にはグルタチオンという成分も含まれており、肝臓を含め体内で抗酸化作用がある事が分かっています。お酒を飲みすぎると肝臓にダメージがあるとされていますが、酒粕を使用した甘酒を飲むことで肝臓を保護する効果が期待出来るでしょう。
⑤高血圧の防止
酒粕に含まれるペプチドには血圧をあげるアンジオテンシノーゲンⅡが作られるのを防ぎ、高血圧を防止する効果があります。また、ペプチドはこの他にもカテプシンBの働きを阻害する効果もあるとされています。カテプシンBにはアレルギー症状を起こす可能性があるので、継続的にペプチドを摂取することでアレルギーの緩和も期待出来るとされています。
⑥悪玉コレステロールを減らす
酒粕にはプロラミンという成分も含まれており、これにはコレステロール値を下げる効果が期待できます。プロラミンは難消化性タンパク質の一種でもあるので、食物繊維同様に便秘改善効果や肥満防止対策にもなるといわれています。
柳田ゆい
管理栄養士
プロラミンは、レジスタントプロテインの一種です。 余分な脂を体外に排出してくれるので、コレステロールの低下も期待できますね。
⑦免疫力の向上
β‐グルカンはきのこなどにも含まれている成分で、免疫力を向上させる働きがあります。これは、腸の中にある免疫細胞に直接作用し、体を守るタンパク質が作られるのを助けたり免疫機能に関係がある器官のサポートなどを行うからです。また、免疫機能を高めることで、アレルギーの改善効果や予防にも効果があるとされています。
(*酒粕のダイエット効果について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
酒粕の栄養成分を逃さない食べ方は?加熱NG?
甘酒に含まれる栄養を、逃さずしっかり摂れる食べ方を紹介します。
①加熱・アルコールを飛ばさずに食べる
酒粕は粕汁にしたり、加熱して食べる事が多い食品です。ただ、酒粕の栄養をしっかり摂りたいなら加熱をせずに生で頂くのがおすすめです。アルコール分は高くなってしまいますが、熱に弱い酵母やビタミン類が壊れずにすむでしょう。ただ、スーパーなどで売られている物は加熱処理されているものが多いので、生のものが欲しい時は問い合わせてみると良いでしょう。
(*酒粕は生で食べられるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②粉末であれば料理に取り入れやすい
酒粕と言うとペースト状のものがお馴染みですが、粉末タイプの酒粕もあります。料理やお菓子作りにも活用出来ますし、手作りの美容液づくりなどにも使用出来ます。粉末タイプなのでどんな料理でも使いやすいですし、保存しやすいのもメリットです。