ウイスキーのカロリーは低い?糖質ゼロ?ダイエット中の飲み方など解説!

【管理栄養士監修】ウイスキーのカロリー・糖質量を知っていますか?今回は、ウイスキーのカロリー・糖質量を〈ブランデー・ビール〉など他の酒類と比較しながら紹介します。ウイスキーは太る?太らない?どっちかや、ダイエット向きの飲み方も紹介するので、参考にしてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 竹本友里恵
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管理栄養士の国家資格を取得後、病院に勤務し献立作成や調理に携わる。現在はエンジニアとして働きながら、栄養サポートや栄養系メディアの記事監修など行っています。...
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管理栄養士の国家資格を取得後、病院に勤務し献立作成や調理に携わる。現在はエンジニアとして働きながら、栄養サポートや栄養系メディアの記事監修など行っています。最近はスポーツ栄養にも興味あり。趣味はフラワーゼリーなどのお菓子作りや写真です。幼少期から高校まで過度な野菜嫌いと偏食だった経験があり、食事によって身体の調子が良くなる事を体感したことから管理栄養士を目指す。正しい知識を学び、楽しい人生を送りましょう!よろしくお願いします。

目次

  1. ウイスキーのカロリー・糖質量は?
  2. ウイスキー(100ml)のカロリー・糖質量
  3. ウイスキーのカロリー・糖質量を他の酒類と比較
  4. ウイスキーはダイエット向き?太る?
  5. ①蒸留酒であるため糖質ゼロ
  6. ②エンプティーカロリーである
  7. ③エラグ酸によるレジスチン分泌の抑制効果
  8. 飲み過ぎると中性脂肪がたまり太る
  9. ウイスキーのダイエット向きの飲み方は?
  10. ①ハイボールにしてウイスキーの量を抑える
  11. ②ヘルシーなおつまみを食べる
  12. ウイスキーは飲み方に注意

ウイスキーのカロリー・糖質量は?

独特のスモーキーな香りを愉しめるウイスキーは、ビールや焼酎とはまた違った美味しさが魅力のお酒です。そんなウイスキーの、カロリーや糖質量はどれほどとなっているのでしょうか?

ウイスキー(100ml)のカロリー・糖質量

カロリー 糖質
ウイスキー 47kcal 0g
ブランデー 47kcal 0g
ビール 8kcal 0.6g
日本酒 21kcal 0.8g
焼酎 41kcal 0g
ワイン(赤/白) 14kcal 0.4g/0.3g

上記は、100ml当たりのお酒のカロリー・糖質量を比較した物です。これで見るとウイスキーのカロリーは他のお酒に比べてカロリーが高めで、驚く事にビールの5倍以上の数値となっています。

ただ、ハイボール1杯はウイスキー30ml+炭酸水で作られることが多いので、ハイボールで愉しむのなら一度の摂取カロリーは80kcal弱となります。ビールはジョッキで多くの量を飲む事も多いので、どちらが高カロリーであるかは簡単には比較できない所でしょう。そこで、次ではアルコール度数・摂取量を加味した量で比較してみます。


※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)

ウイスキーのカロリー・糖質量を他の酒類と比較

カロリー 糖質
ウイスキー 142kcal 0g
ブランデー 110kcal 0g
ビール 216kcal 16g
日本酒 196kcal 8g
焼酎 102kcal 0g
ワイン(赤/白) 161kcal 3.3g

上記では100ml当たりで比較しましたが、アルコール20g当たりでも比較してみましょう。お酒はそれぞれアルコール濃度が違い、摂取量も異なるからです。こちらの表で見ると、ウイスキーは比較的カロリーが低いことが分かります。

ビールはよくダイエットには向かないお酒とも言われますが、アルコール量で比較すると、他の酒に比べて、高カロリー・高糖質で飲みすぎには気を付けたいお酒であることが分かります。一方、ウイスキーや焼酎は糖質量が低いので、他のお酒と比較するとヘルシーであると言えるでしょう。

竹本友里恵

管理栄養士

ウイスキーには独特の風味やクセになる美味しさがあり、お酒好きにとても好まれますが飲み過ぎには注意が必要です。ウィスキーを飲むことで腸の働きが急激に活性化され、消化不良や下痢(緑色)を引き起こす恐れがあります。また、ウィスキーはアルコール度数が高く、ビールが5~6度、ワインが12〜14度なのに対し、ウイスキーは40度ほどあります。度数の高いお酒や熱い物の長期的な摂取は粘膜の炎症を引き起こし、食道がん誘発する恐れがあります。飲み過ぎには気をつけ、お酒は嗜む程度にしましょう。

(*お酒のカロリーについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)

低カロリーなお酒ランキング【TOP10】太らないダイエット向きな種類を紹介!

ウイスキーはダイエット向き?太る?

ウイスキーは、ダイエット向きのお酒と言えるのでしょうか?太りや類お酒であるかどうかについて見てみましょう。

竹本友里恵

管理栄養士

ウィスキーに含まれている栄養素で特に注目したいのはポリフェノールです。この成分は、細胞や血液中の脂質が酸化するのを防ぎ、老化防止や美肌に繋がります。また、強い抗酸化作用があるため活性酵素を除去して血液をサラサラにし、生活習慣を予防したり心臓疾患や動脈硬化の抑制をしてくれます。最初は少し抵抗があるウイスキーですが、カロリーや糖質が低いだけでなく様々な健康効果があることから、挑戦するのもおすすめです。

①蒸留酒であるため糖質ゼロ

お酒を飲む際、カロリーの他に糖質量を気にする方も多いでしょう。しかし、ウイスキーは蒸留酒なので、上記の通りいくら飲んでも糖質量はゼロとなっています。お酒は大きく分けて醸造酒、蒸留酒、混成酒に分けられますが、蒸留酒はこの中で唯一糖質が含まれない種類です。

ビールなど他のお酒に含まれている糖質量を見ると蒸留酒が本当に糖質ゼロなのか不思議に思ってしまいますが、蒸留した際に糖質も取り除かれるので結果的に糖質量はゼロとなります。また、ブランデーもウイスキーと同様に蒸留酒なので、糖質は含まれていません。

②エンプティーカロリーである

ウイスキーは比較的カロリーが低い事に加えて、エンプティーカロリーなのでよりダイエット向きな飲み物であると言えます。お酒に含まれるカロリーは食べものとは違う物であり、体内に蓄積しにくいといわれています。

このエンプティーカロリーについてはよく誤解されるのですが、決してウイスキーはカロリーが含まれていないという事でも、ウイスキーを飲んでも太らないという事でもありません。あくまで「食べ物とは違う性質のもの」という事を念頭に置き、飲みすぎない様に注意しましょう。

③エラグ酸によるレジスチン分泌の抑制効果

ウイスキーには、抗酸化力が高いエラグ酸が多く含まれています。あまり聞きなじみがない成分ですが、抗酸化力が強いエラグ酸を摂取することでレジスチンの分泌を抑える効果があるとされています。レジスチンは糖尿病の原因になる成分であり、レジスチンを減らす事で糖尿病のリスクを減らすことができる様です。

飲み過ぎると中性脂肪がたまり太る

ダイエット向きであり健康効果も期待出来るウイスキーですが、飲みすぎると中性脂肪が増える可能性があります。

お酒を短い時間で大量に摂取すると、肝臓は脂肪よりもアルコールの分解を優先させてしまいます。これにより体内に中性脂肪がたまりやすくなって太る原因になるので、二日酔いを防ぐためにも、肥満防止のためにもウイスキーを始めとしたお酒は適量を愉しみましょう。

(*ウイスキーは太るのかどうかや、お酒を飲むと太るのかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

ウイスキーは太る?太らない?カロリー・糖質やダイエット向きの飲み方を紹介!
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ウイスキーのダイエット向きの飲み方は?

続いて、ウイスキーをダイエット中でもヘルシーに愉しめる飲み方を紹介します。酒自体のカロリーが高いウイスキーですが、飲み方を工夫する事でダイエット中に太るリスクを減らすことができます。

①ハイボールにしてウイスキーの量を抑える

ウイスキーはカロリーが高めのお酒なので、使用量を控えて摂取カロリーを抑えるようにしましょう。おすすめなのは、ハイボールにして愉しむ飲み方です。先ほど紹介した黄金比でハイボールを作れば、100ml当たりのカロリーは80kcal程になるので、そのままウイスキーを飲むよりも大きくカロリーカットが期待出来るでしょう。

ただ、ハイボールを作る時の割材には注意しましょう。一般的なハイボールとして炭酸水を使用する場合は良いのですが、サイダーやコーラなどで割ってしまえば余計にカロリー・糖質を摂ってしまう事になります。

(*ハイボールのカロリー・糖質について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

ハイボール1杯のカロリー・糖質は?太らないの?ダイエット向きの飲み方などを紹介!

②ヘルシーなおつまみを食べる

お酒を飲むとアルコールによって食欲が向上することが多いですが、選ぶおつまみには注意しましょう。パスタやスナック類・餃子などのおつまみメニューはお酒と相性は良いですが、糖質が高いのでおつまみには不向きです。

ダイエット中におすすめしたいおつまみは、肉類や豆類、こんにゃくを使用したメニューなどです。ただ、いくら食材自体は低糖質でも調理時にたっぷりと調味料を使用すればダイエット向きメニューにはなりません。調理法や食べ方にも注意して、ダイエット中でも美味しくウイスキーとおつまみを愉しみましょう。

ウイスキーは飲み方に注意

ウイスキーは焼酎と同様に比較的カロリーが低く糖質が含まれないお酒なので、ダイエット向きでもあります。ただ、中性脂肪を溜めないようにするためにも適量にとどめておきましょう。おつまみなどにも注意して、ダイエット中でも美味しくウイスキーを愉しみましょう。

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