わさびの栄養や効能は?ダイエットにも?体に良い・悪い効果も解説!
【管理栄養士監修】わさびに含まれる栄養素を知っていますか?どんな効能・効果があるのでしょうか?今回は、わさびの栄養成分や体に良い効能に加え、チューブわさびの効果や、食べ過ぎによる体に悪い・害のあるデメリットについても紹介します。栄養を効率よく摂る食べ方・レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
- わさびはどんな食材?
- わさびの旬や選び方
- わさびの栄養にはどんなものがある?
- ①カリウム
- ②カルシウム
- ③ビタミンC
- ④ビタミンB1
- ⑤リン
- わさびの体に良い効果・効能とは?
- 体に良い効果①:ダイエット効果
- 体に良い効果②:美容効果
- 体に良い効果③:鼻炎を改善してくれる
- 体に良い効果④:抗ガン作用
- 体に良い効果⑤:殺菌してくれる
- 体に良い効果⑥:血流を改善する
- 体に良い効果⑦:肝臓の解毒作用を促進する
- わさびの食べ過ぎは体に悪い?デメリットも?
- ①下痢になる
- ②味覚に障害が出る
- ③吐き気・めまいを感じる
- わさびのチューブタイプでも効果ある?ない?
- チューブわさびには西洋わさびが使われているため効果が薄い
- 本わさびチューブなら効果が期待できる
- わさびの栄養成分を効率よく摂れる食べ方・使い方は?
- ①魚類やキノコと共に食べる
- ②おろしてすぐ使う
- ③加熱しないで使う
- わさびの栄養が摂れるレシピのおすすめ
- ①わさびパスタ
- ②アボカドとクリームチーズの塩麹わさび和え
- ③トンテキわさびバターソース
- わさびは栄養豊富な食材
わさびのチューブタイプでも効果ある?ない?
わさびを手軽に食べる方法としてチューブのわさびが挙げられますが、チューブタイプのわさびでも健康への効果や効能は得られるのでしょうか。生のわさびを購入するのが難しいなら、生のわさびとの違いも踏まえた上で取り入れてみましょう。
チューブわさびには西洋わさびが使われているため効果が薄い
チューブのわさびの主原料は西洋わさびと呼ばれるホースラディッシュと言う種類で、日本のわさびとは全くの別物です。西洋わさびは白っぽい色をしていますが、西洋わさびに緑色の着色料を添加して作っています。西洋わさびの栄養も日本のわさびとは違うため、日本の沢わさびと呼ばれる種類のわさびに含まれる抗菌作用や解毒作用は期待できません。
また、チューブのわさびには塩分が多く含まれているため、健康のために食べようとしても塩分過多の原因にもなり、沢わさびよりもカロリーは高めとなっています。
本わさびチューブなら効果が期待できる
日本のわさびは栽培しやすい西洋わさびと違い、生産量も少なく貴重な食材であるため、生のままのわさびを探すのは少し難しいのが現状です。チューブの中でも本わさびと表示されているわさびであれば、生のわさびには及ばないもののすべてが西洋わさびの商品よりも、健康の効果は期待できます。
チューブのわさびはたくさんあるため、どれを選んだらよいかわからないことがあります。原料に50%以上の本わさびが入っている場合は「本わさび使用」、50%未満の場合は「本わさび入り」と表示されているため、参考に選んでみてください。
わさびの栄養成分を効率よく摂れる食べ方・使い方は?
辛味の強いわさびは、加熱できず一度にたくさん摂るのは難しい食材です。栄養面ではメリットはたくさんあるため、こまめに取り入れるなどの工夫をしていきましょう。ここではわさびを効率よく料理に取り入れて、効果を得る方法を紹介します。
①魚類やキノコと共に食べる
わさびには殺菌効果があり、食中毒を予防してくれる作用があります。生で食べることがあり、食中毒の原因となりやすい魚やきのこと一緒に食べることで、食中毒を予防してくれ美味しくいただけるのでおすすめです。特にわさび漬けは魚やきのこで作ると美味しく、加熱も不要でもう一品ほしいときにも手早く作れます。
②おろしてすぐ使う
生のわさびをすりおろし全てすぐに食べるのは、家庭では難しいかもしれません。しかし、わさびの風味や辛味などの本来の美味しさを感じられるのは、すりおろして30分以内です。わさびのつんとする香りはミロシナーゼと呼ばれる酵素が原因であり、常温でも揮発する性質を持っています。
ミロシナーゼはワサビの細胞に含まれる成分を分解し、イソチオシアネート類を作りだす働きがあります。その結果、抗がん作用や抗菌作用、抗血小板凝集作用、ビタミンB1合成増強作用などの体に良い効果が豊富です。
しかし、30分程度でミロシナーゼは揮発しきってしまうため、すべて使い切れない場合はすりおろしたらできるだけすぐにラップなどで密閉して、冷凍しましょう。すりおろすときもわさびは金属を嫌うため、できればサメ肌おろしを使うのが最適です。
③加熱しないで使う
わさびは辛味が強く苦手な場合は加熱することで辛味が抑えられまろやかな味わいになります。しかし、わさびに含まれるたんぱく質やカルシウム、ビタミンなどの栄養は加熱によって失われるため栄養を摂取するという点ではおすすめはしません。
また、ミロシナーゼも常温であっても揮発しやすい性質であることから、わさびの栄養効果を意識して摂るなら、加熱せずにすりおろしたばかりのわさびを食べるようにしましょう。温かいものに入れて食べたい場合は一緒に加熱せず、食べる直前で薬味として入れた方が効率よく栄養が摂取できます。
わさびの栄養が摂れるレシピのおすすめ
わさびは少量だけでも辛味がかなり感じられるため、1度の食事に1品ずつ取り入れるなどの工夫をしていけば、食べやすく食事の味わいにアクセントもつきます。ここでは、わさびの栄養が効率よく摂れるレシピを3つ紹介します。