キウイの食べ過ぎはNG?下痢・太る原因に?1日何個までが適量かも紹介!
【管理栄養士監修】キウイを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?今回は、キウイの食べ過ぎによる〈下痢・腹痛・舌の痺れ〉 など悪影響の例を原因や対処法とともに紹介します。キウイの食べ過ぎにならない量は1日何個までかや、適量食べた時の効果・効能も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
キウイの個数には、食べ過ぎとされる明確な基準はありません。ただし、キウイをたくさん食べると栄養に偏りが生じるほか、体質によっては下痢やアレルギー反応などの副作用が現れることがあります。
このような症状がない場合は1日に5個食べても問題ありませんが、毎日この量を継続して食べたり、消化器官が弱い人がこの量を食べたりするのは避けた方がよいでしょう。体調や体質に合わせて、自分の適切な量を判断してキウイを食べるように心掛けてください。
妊婦・子供・お腹が弱い人は1日1~2個までに抑えよう
妊婦や消化器官の発達が不十分な子供、胃腸が弱い人は、キウイを食べる量を1日につき1個から2個程度に抑えてください。キウイは食物繊維が豊富に含まれているため、妊婦や子供、胃腸が弱い人には食物繊維による刺激が強すぎて副作用が起こりやすくなります。
キウイの食べ過ぎによる症状の対処法・防止策は?
キウイは食物繊維が豊富な果物ですが、過剰摂取によって腹痛や下痢などの原因となる可能性があります。ここでは、キウイの食べ過ぎによって不調が生じた場合の対処法や、その防止策について紹介します。
①下痢の場合:胃にやさしい食べ物を取り入れる
キウイを食べ過ぎたことで下痢になった時には、以下のような食べ物を食べるのがおすすめです。
・よく煮込んだうどん
・おかゆ
・卵豆腐
・すりおろしたりんご
・バナナ
キウイを食べ過ぎたことで下痢を引き起こした場合、体力の消耗とともに体内の水分も失われているため、まずは安静にして様子を見ることが大切です。症状が治まったらできるだけ早く栄養を補給し、脱水症状を防ぎましょう。この際に、柔らかく煮込んだうどんや卵豆腐、お粥などの消化によいものを食べるのがおすすめです。
また、バナナやりんごは水分とともに失われたミネラルの補給に役立つため、下痢をした後に摂取するのに適した果物です。肉類や揚げ物など脂肪分の多い食べ物や、キャベツやわかめなど食物繊維が豊富な食材は、消化器に負担をかけるため控えてください。
②舌が痛い場合:乳製品を食べる
キウイを食べ過ぎたことで舌が痛くなった場合は、以下のような乳製品を食べてみてください。
・ヨーグルト
・牛乳
先述した通り、キウイを食べることで舌がピリピリと痛むのは、キウイに含まれるアクチニジンが原因の可能性があります。ヨーグルトや牛乳などの乳製品に含まれるタンパク質はアクチニジンと結びつく性質があり、その結果舌への刺激が軽減されます。キウイを食べると舌が痛くなりやすい人は、牛乳やヨーグルトにキウイを混ぜて食べるとよいでしょう。
キウイを適量食べた場合の効果・効能は?
キウイを食べ過ぎると腹痛やアレルギー反応を引き起こすリスクがありますが、適量食べた場合には様々な健康効果が期待できます。ここでは、キウイを適量食べた場合に得られる効能を2つ紹介します。
①美肌・美容効果
キウイを食べると、美肌や美容効果が期待できます。キウイには、むくみを解消するカリウムや便秘改善に効果的な食物繊維が豊富に含まれているのが特徴です。カリウムには老廃物の排出を促す働きがあるため、キウイを食べることでむくみとともに水太りが解消されて、美しい体形に近付きます。
また、キウイに含まれる食物繊維の作用によって便秘が解消されると、肌の代謝がよくなり美肌効果が得られると言われています。(※6)
伊達友美
管理栄養士
キウイには抗酸化作用のあるビタミンやフラボノイドなども含まれるため美容のためには役立つ果物です。
②生活習慣病予防
キウイを適量摂取することで、糖尿病や心血管疾患、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立てることができます。これには、キウイが低カロリーで、含まれる食物繊維のほか、カロテノイドやビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化作用をもつ栄養素が関連しています。
食物繊維は血中コレステロールが上昇するのを抑制し、抗酸化物質は生活習慣病の原因に繋がる活性酸素を除去する働きがある成分です。これらの栄養素の相乗効果によって、キウイを食べることで生活習慣病を予防する効果が期待できるでしょう。(※7、8、9)
(*キウイの栄養素と効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)