紅生姜の栄養素と効能は?健康に効果あり?牛丼で塩分を取り過ぎる注意点も紹介!
【管理栄養士監修】紅生姜に含まれる栄養素には、何があるか知っていますか?今回は、紅生姜の栄養成分・効能に加え、カロリー・糖質量なども紹介します。塩分など食べる際の注意点や自宅で簡単に出来る紅生姜の作り方も紹介するので、参考にしてみてください。
目次
ジンゲロールとは、生の生姜に多く含まれています。ジンゲロールは辛味成分の素となる成分で、強力な殺菌作用も兼ね備えている成分です。生ものを食べるときに一緒に食べるのも良いでしょう。お寿司屋さんや、お刺身を食べるときに脇に添えられているガリは、箸休めというでだけではなく、殺菌もしてくれるので、理にかなっている食材と言えるでしょう。
④シオネール
シオネールとは、生姜の香り成分で食欲増進効果あり、夏バテ予防や疲れた時などに使用すると効果が見られる成分となっています。また、精神を安定させる作用や安眠効果もあり、リラックスした状態を作ります。なかなか寝付けない夜は生姜湯を飲んでみるのも良いでしょう。
(*生姜の栄養価・効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
紅生姜を食べる際の注意点は?
ここまでは紅生姜は良い食材であるという内容を伝えてきましたが、そんな紅生姜には注意点もあります。それはどんなことなのでしょうか。次は紅生姜を食べる際の注意点を解説していきます。
塩分の過剰摂取
一日の日本人の食事摂取基準の目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満となっていますが、紅生姜は保存食であるため、塩分量はかなり多く100g中7.1gも含まれています。紅生姜は、料理の脇に添えられるなど、一回の摂取量は少ないものの、この塩分量には気を使うべきでしょう。
一日5g~10g以内に留めておく必要があります。因みに某有名牛丼チェーンで使用している紅生姜の入っている小袋には5gの紅生姜が入っているそうです。ぜひ参考にしてください。
(*塩分の他に、生姜の成分も摂りすぎると体に害を及ぼします。生姜成分の摂りすぎによる悪影響について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
紅生姜の作り方【自宅で簡単】
ほとんどの人が作ることなく買うことが多い紅生姜ですが、果たして自宅でも作れるのでしょうか?ここでは、簡単に作れる紅生姜の作り方を紹介します。
材料
・新生姜(正味)…1Kg
・あら塩…40g
・赤梅酢…適量(約1L~)
・赤紫蘇…適量(梅干しを漬けた時のもの)
紅生姜の作り方・手順
紅生姜の作り方は、以下の通りです。
1.スプーンで皮をこそげる
2.さっと洗って水を切り重さを量る(塩は生姜の4%)
3.生姜にあら塩を塗して1晩おく
4.翌日、ザルに生姜を上げて1日天日干しする
5.瓶に生姜とひたひたになるくらいの赤梅酢を入れ1週間おく
6.漬けてあった赤梅酢は捨て、生姜を半日干す
7.瓶に戻し入れ、新たに赤梅酢をひたひたに入れる
8.梅干しを漬けた赤紫蘇で蓋をして保存する。1週間おいて出来上がり
乾燥させる時間や、漬ける時間は多少かかりますが、作業する時間は少なく、単純な工程となっています。この乾燥させる工程が長い間保存できるポイントとなっています。また、容器は必ず殺菌するなど清潔な瓶を使用しましょう。
竹本友里恵
管理栄養士
紅生姜は梅干しをつけた後の赤梅酢で漬けることができるので、梅酢が余った時の一品にもオススメです。生姜の旬は6月下旬、梅干しがつけ終わるのが7月下旬から8月が多いので、タイミングもバッチリです。塩分濃度が20%前後の赤梅酢でつけた物なら、冷蔵庫で1年程保ちます。味が濃過ぎた場合、水で薄めてしまうと消費期限が短くなってしまうので、水ではなくお酢やみりん、酒などで調整するのがオススメです。