しその栄養成分と効果がすごい!でも食べ過ぎはNG?食べ方・レシピのおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】しそに含まれる栄養素を知っていますか?大葉とは違うものなのでしょうか。今回は、しその栄養成分・効能に加え、栄養成分を効果的に摂れる食べ方も紹介します。食べ過ぎや妊婦に副作用はないのかや、<しそジュース・梅しそ>などレシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
- しそはどんな食材?大葉と違う?
- しそと大葉の違い
- しその種類・旬
- しその栄養素と効果・効能
- ①βカロテン
- ②ビタミンE
- ③ビタミンK
- ④ポリフェノール
- ⑤ペリアルデヒド
- ⑥食物繊維
- ⑦ビタミンB群
- ⑧ビタミンC
- しそはアレルギー対策にも効果あり?
- しその「ロズマリン酸」がアレルギーを緩和する
- しその栄養成分を効率よく摂れる食べ方は?
- ①油と一緒に調理する
- ②ジュースにする
- ②生のまま細かく刻む
- しその食べ過ぎは危険?妊婦も避けた方がいい?
- しその食べ過ぎによって副作用が起きた事例はない
- しそは妊婦も問題なく取り入れることができる
- しその栄養がとれる食べ方・レシピのおすすめ
- ①しそジュース
- ②ささみしそチーズフライ
- ③大葉のチヂミ
- ④しそ納豆そうめん
- ⑤梅しそ
- しそは栄養豊富な食材
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
3.9mg | 6.5mg | 60% |
ビタミンEは、ナッツ類や植物油などに多い脂溶性ビタミンで、緑黄色野菜にも含まれます。大葉の含有量も多く、大根の葉と同じくらいの割合です。また、ビタミンEは抗酸化作用をもつビタミンの一種で、細胞膜の脂質の酸化を防ぎ、細胞の老化を予防する働きがあります。血流を良くする栄養素でもあるので、妊婦さんの冷え対策にも効果的です。(※3)
③ビタミンK
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
690μg | 150μg | 460% |
ビタミンKは、納豆や野菜にに豊富に含まれる脂溶性ビタミンです。大葉にも納豆と同じくらいのビタミンKが含まれており、血液を凝固させて止血をしたり、骨の形成を促進させる効果があります。ビタミンKは腸内細菌でも合成されるため、不足することは少ないですが、不足すると骨粗鬆症や血尿などの症状が起こります。(※4)
柳田ゆい
管理栄養士
ビタミンKはカルシウムを骨に定着させる働きがあります。 脂溶性ビタミンなので、脂質と一緒にとるようにしましょう!
④ポリフェノール
しそには様々な種類のポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは植物の光合成によって生成し、香り・色素・苦みをもたらすだけでなく、アレルギーを抑える効果もあります。
赤じそと青じそ特有のポリフェノールもあり、例えば赤じその赤色の色素であるシソニンは、青じそには含まれません。また、ポリフェノールはビタミンEなどと同様に抗酸化作用を持ち、動脈硬化の防止に役立ちます。(※5)
⑤ペリアルデヒド
ペリアルデヒドもしそに含まれるポリフェノールの一種で、赤じそよりも青じそに多く含まれる成分です。ペリルアルデヒドはしそ独特の香りを生み出し、副交感神経を活発にすることで胃腸の働きを促進させる効果があります。また、このポリフェノールには強い防腐・抗菌作用もあるため、しそは薬味としてもよく使用されています。
⑥食物繊維
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
7.3g | 20g | 37% |
食物繊維は、人の消化酵素では消化できない栄養素で、水溶性と不溶性の二種類があります。大葉には、不溶性の食物繊維がネギの4倍も含まれています。食物繊維はエネルギー源にはなりませんが、満腹感を与えるため食欲を抑制するはたらきがあり、腸の運動を活発にして不要な脂質の排出を促すので、ダイエットにも有効な栄養成分です。(※6)
⑦ビタミンB群
ビタミンB1 | ビタミンB2 | ナイアシン | ビタミンB6 | 葉酸 | パントテン酸 | ビオチン | |
含有量(100g) | 0.13mg | 0.34mg | 2.4mg | 0.19mg | 110µg | 1.00mg | 5.1μg |
1日の摂取量の目安 | 1.4mg | 1.6mg | 15mg | 1.4mg | 240µg | 5mg | - |
1日の摂取量に占める割合 | 9% | 21% | 16% | 14% | 46% | 20% | - |
ビタミンB群は水溶性ビタミンで、脂溶性ビタミンと違い、摂りすぎても尿として排出されるため過剰摂取の心配がありません。しそには、ビタミンB2と葉酸が特に多く含まれており、糖質・脂質・タンパク質をエネルギーに変える効果があります。葉酸は血や細胞を作るために必要な栄養素で、妊婦さんは普通の人の2倍ほど必要だといわれています。(※8、9)
⑧ビタミンC
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
26mg | 100mg | 26% |
ビタミンCは水溶性ビタミンとして有名で、かんきつ類やイチゴなどの果物や野菜に多く含まれていますが、しそには、レモン果汁の半分ほどのビタミンCが含まれています。ビタミンCは、細胞と細胞を結ぶコラーゲンの生成に必要で、皮膚や粘膜を健康に保つ効果もあります。また、白血球の働きを助け、免疫力を高めたりアレルギー予防にも効果的です。(※7)
柳田ゆい
管理栄養士
しそに含まれるβ-カロテンとビタミンCの相乗効果によって免疫力が高まることで、風邪を引きにくくしたり、回復力を高めることができます。