コーヒーは太る?痩せる?ダイエット向きの太りにくい飲み方を解説!
【管理栄養士監修】コーヒーを飲むと太るのかどうか知っていますか?今回は、コーヒーを飲んで太る原因や飲むことで得られるダイエット効果を紹介します。〈飲むタイミング・量〉など、コーヒーのダイエット向きの飲み方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
コーヒーにはクロロゲン酸という抗酸化作用の強いポリフェノールが含まれています。このクロロゲン酸はカフェインよりもコーヒーに含まれる割合が多いため、コーヒーポリフェノールと呼ばれるほどです。コーヒーにしかない香ばしい香りや独特な苦味などの味わいもクロロゲン酸によるもので、リラックス効果もあります。
クロロゲン酸にはメラニンを抑える働きもあり、抗酸化作用との相乗効果でシミなどの肌トラブルへの効果もあります。ストレスや疲れが溜まったと感じる時に飲むことで心身共に良い作用が期待できるでしょう。(※3)
竹本友里恵
管理栄養士
コーヒーに含まれるポリフェノールのクロロゲン酸は、抗酸化作用の他にも脂肪の蓄積や糖新生を抑えるので、生活習慣病の予防効果が期待できます。コーヒーは、生豆を焙煎したものを挽いて、お湯で抽出して生成しており、焙煎の度合いにより熱を加える時間が変わるため、コーヒー豆に含まれる成分が変化する。クロロゲン酸は生豆に多く含まれ、焙煎して熱を加えることによって、その含有量は低くなります。浅煎りのコーヒーは生豆の約50%、深煎りやエスプレッソなどはクロロゲン酸がほとんど含まれないので、コーヒーのポリフェノールの効果を期待する方は浅煎りにしましょう。
③むくみ改善効果
コーヒーには利尿作用がありますが、その中でもインスタントコーヒーはドリップコーヒーや缶コーヒーよりもカリウムの含有量が多いのが特徴です。カリウムは体内のナトリウム(塩)を体外に排出する働きがあるため、むくみ予防・改善に効果的です。
そのため、外食などで味付けの濃いのものを食べた後やむくみやすい人にはインスタントコーヒーが適しています。(※4)
(*コーヒーの健康効果やダイエット効果について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
コーヒーのダイエット向きで痩せる飲み方は?1日何杯?
コーヒーのダイエットや健康など身体への効果を効率よく得るために、おすすめの飲み方やタイミングを紹介します。
①1日あたり多くて3~4杯を目安に飲む
成人のカフェイン1日摂取量の目安は400mgと言われています。コーヒーによっても若干差がありますが、マグカップ一杯で約100mg程度のカフェインが含まれているため、多くても3〜4杯程度を目安にしましょう。適量であれば、リラックスやダイエット効果などが期待できるコーヒーですが、飲み過ぎることで不眠や肥満など上記のような予期せぬ不調が現れます。
その他にも、鉄分の吸収を妨げて貧血を起こしたり、心拍数の上昇や吐き気など体調不良を引き起こす可能性もあるため、飲み過ぎには注意が必要です。
②食後やお風呂・運動前に飲む
コーヒーには脂肪燃焼効果があるため、食後に飲むことで消化を助けて脂肪を分解し、ダイエットに繋がります。飲む時は、食後30分以内が理想的です。また、この脂肪燃焼効果を利用して、運動をする30分〜1時間前にコーヒーを飲んでおくことで代謝を上げて運動効果を高めることができます。
普段あまり運動をする機会がない人は、洗濯や掃除などの家事で動き回る午前中やお風呂の前に飲むのがおすすめです。
③夜中・睡眠前には飲まない
夜中、目覚めて温かいコーヒーでも飲んでリラックスをと思うかもしれませんが、コーヒーのカフェインには覚醒作用があるため、ますます眠れなくなります。睡眠直前に飲まなければ大丈夫と考えている人も多いですが、睡眠6時間以内のカフェインは眠りに影響を与えてしまうため、自分の睡眠時間から逆算してコーヒーを飲むようにしてください。
睡眠前は、ミルクやハーブティーなどカフェインの入っていない温かいドリンクがおすすめです。
(*夜寝る前のコーヒーの飲み方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
④コーヒーは無糖・微糖にする
ダイエット中に飲むコーヒーはブラックが基本です。砂糖やミルクを入れることでカロリー・糖質が上がるため、ダイエット向きとは言えません。缶コーヒーなら無糖や微糖に選びましょう。自宅で飲む場合に甘みが欲しい時は、砂糖よりハチミツの方が少量でも甘みが出るためおすすめです。
また、インスタントコーヒーよりドリップコーヒーの方が香りが良いだけでなく、カフェイン・クロロゲン酸などの含有量が多くなります。コーヒー豆も深煎りよりも浅煎りの方が含有量が多く、アイスコーヒーよりもホットコーヒーのほうが脂肪燃焼効果が高まります。コーヒー豆を選ぶ時には、香りや味の好み意外にも成分の含有量や飲み方も気にしてみてください。