ビールのカロリー・糖質は高い?太る?毎日飲む方必見の太らない飲み方を伝授!
【管理栄養士監修】ビールのカロリー・糖質量を知っていますか?今回は、ビールのカロリー・糖質量を他の酒類と比較しつつ、太る・太らないどっちかを紹介します。ダイエットにビール・焼酎どっちがいいのかや、毎日飲みたい人向けに太らない飲み方も紹介するので、参考にしてくださいね。
目次
- ビールのカロリー・糖質量は?
- ビールのカロリー・糖質量
- ビールのカロリー・糖質量を【他の酒類】と比較
- ビールは太る?太らない?
- ビールが太るとされる理由
- 糖質ゼロ・オフでも要注意
- ビールの太らない飲み方は?【毎日飲む人必見】
- ①カロリー・糖質が低めのビールを買う
- ③ヘルシーなおつまみを選ぶ
- ④締めに炭水化物を食べない
- ⑤栄養に偏りのない食事をする
- ⑥チェイサー・水を飲んでカサ増しする
- ビールより焼酎が太らないとされる理由は?
- 蒸留酒で糖質を含んでいないため
- ビールのヘルシーなおつまみレシピ
- ①雷こんにゃく(46kcal)
- ②軟骨焼(54kcal)
- ③いかのバター焼き(110kcal)
- ④ネギとちくわのマヨ焼
- ⑤豆腐の味噌漬け
- ビールは飲み方に要注意
ビールのカロリー・糖質量は?

ビールはカロリーが高いと聞きますが、実際にはビールのカロリーはどれくらいでしょうか。ダイエットをしているなら知っておいた方が良いでしょう。また、他のお酒と比べてどうでしょうか。糖質とともに紹介します。
ビールのカロリー・糖質量
カロリー | 糖質 | |
ビール(100g) | 40kcal | 3g |
ビール(1缶:350g) | 140kcal | 11g |
ビール(中ジョッキ:500g) | 200kcal | 16g |
ビールのカロリーと糖質を量ごとに調べました。ビール1缶のカロリーは40kcal、糖質は3gとなっており、ご飯100gのカロリーに近く、中ジョッキではおにぎり一個分(ご飯120g)ほどのカロリーです。
糖質はご飯に比べるとそれほど多くないように錯覚してしまいますが、1回の飲み会で飲む量を考えると、摂取する糖質量の合計は高くなります。例えば、500ml×3杯で糖質48gとなり、これはご飯茶碗1杯分の糖質量に匹敵し、ビールの他にも日本酒などを飲むとさらに摂取することとなりますね。
暑い日などはたくさん飲みたくなりますが、ダイエット中は要注意です。
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
ビールのカロリー・糖質量を【他の酒類】と比較
100mlあたり | カロリー | 糖質 |
ビール | 40kcal | 3g |
日本酒 | 109kcal | 5g |
赤ワイン | 73kcal | 2g |
白ワイン | 73kcal | 2g |
焼酎(甲類) | 206kcal | 0g |
焼酎(乙類) | 146kcal | 0g |
ウイスキー | 237kcal | 0g |
レモンサワー | 160kcal | 20g |
ビールとのカロリー・糖質量を、他のお酒100gとも比べてみましょう。こうしてみると、ビールのカロリーや糖質は低く、ウイスキーは高カロリーに感じます。
しかし、日本酒・焼酎やウイスキーなどはビールと比べ度数が高いため、ジョッキ単位でかぶかぶ飲むことはなく、1回の酒の席で飲む量を考えると、ビールによる合計摂取カロリーが高くなりやすいので要注意です。
また、レモンサワーは度数の割に、カロリーや糖質は高めですが、これはシロップが入っているためで、果実酒も同様の理由で、カロリー・糖質が高くなる傾向にあります。
(*お酒のカロリーについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
ビールは太る?太らない?

ビールは太ると言われることがありますが、本当でしょうか。そのように言われる理由はなぜでしょうか。また、糖質ゼロや糖質オフと表示されているビールにも、注意点があります。
ビールが太るとされる理由
上記の表を見てみると、ビールはカロリーは高めではあるものの、糖質はそれほど高くありません。ビールが太るとされる理由の1つはおつまみにあります。ビールに合うおつまみは、塩分が高いものや揚げ物など、太りやすいものが多いのが原因です。また、炭酸やホップの成分が、胃を刺激して食欲を増進させるので、食べすぎの原因となります。
肝臓は脂質よりもアルコールを先にエネルギーとして燃焼させます。そのため、脂質は一時的に蓄えられ、中性脂肪となります。アルコールを飲み過ぎると中性脂肪を燃焼させることなくアルコールの燃焼を始めますから、それが続くと脂肪肝が溜まり、メタボになります。
ビールは喉越しがよく、つい飲み過ぎてしまいがちですが、中性脂肪をつけないためには飲み過ぎないことが重要となります。
(*お酒を飲むと太るのかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
糖質ゼロ・オフでも要注意
ダイエットになるからと選びがちな糖質ゼロ、オフでも注意が必要です。ビールは糖質100mlあたり0.5g未満の物を糖質ゼロと表記しても良いとされています。しかし、満足感を得てもらうために、アルコール度数を上げている場合があり、これでは先ほど説明したように中性脂肪がたまりやすくなります。
糖質オフだからと、気も緩んでつい飲み過ぎることもあるので、ビールを飲むなら飲む量を最初に決めておくといいでしょう。また、次の見出しで太らない飲み方について紹介しているので、参考にしてみてください。
永倉沙織
管理栄養士
糖質ゼロ・オフでも糖質や人工甘味料が含まれている場合もあるため、逆に太りやすくなってしまう可能性も。お酒選びには注意が必要です!
ビールの太らない飲み方は?【毎日飲む人必見】

ビールは毎日飲むという人もいます。また、ダイエットをしていてもお酒が好きならたまには飲みたいものです。ビールを飲むときに太らないように工夫できることはないでしょうか。
①カロリー・糖質が低めのビールを買う
100mlあたり | カロリー | 糖質 |
アサヒスタイルフリー | 24kcal | 0g |
キリンのどごしZERO | 27kcal | 0g |
端麗グリーンラベル | 28kcal | 1g |
端麗プラチナダブル | 31kcal | 0g |
ゴールドマスター糖質オフ | 33kcal | 0g |
ビールを買うときにはカロリーや糖質を見てみましょう。人気のビールの中でも低カロリー、低糖質のビールを紹介しています。上記の表には糖質フリーのビール商品が並んでいますが、これらはカロリーも低くなっているのでおすすめです。ダイエット中なら、カロリーや糖質を確認したうえで買うようにしましょう。
ただ、先述したように、カロリー・糖質のゼロ表記は厳密にはゼロではないのと、カロリー・糖質がゼロな分、アルコール度数高めな場合もあるので、そこに留意して商品を選ぶようにしてください。
(*太らないお酒について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③ヘルシーなおつまみを選ぶ
カロリー | 糖質 | |
枝豆 | 135kcal | 4g |
豆腐 | 56kcal | 2g |
キムチ | 46kcal | 5g |
いかの刺身 | 88kcal | 0.2g |
カツオの刺身 | 165kcal | 0.1g |
鶏軟骨 | 54kcal | 0.4g |
ビールに合うおつまみと言えばから揚げやソーセージなど、味付けが濃い洋風の物が多いですが、ヘルシーなおつまみもあります。以上に100gあたりの数値をまとめました。
ヘルシーなおつまみを選ぶことで、摂取するカロリーや糖質をおさえられ、血糖値の上昇も抑えられます。昔から食べられているおつまみは魚介類や豆類であることが多く、中性脂肪がつきにくいのでこちらを選んだ方が無難です。
カツオの刺身はカロリーはたたきの方が低いものの、糖質は生の方が低く、ボリュームがあり少ない量で満足するのでおすすめです。焼き鳥を食べるなら、たれではなく、塩を選びましょう。
④締めに炭水化物を食べない
カロリー | 糖質 | |
生麺 | 337kcal | 64g |
醤油ラーメン | 470kcal | 70g |
塩ラーメン | 471kcal | 66g |
味噌ラーメン | 580kcal | 78g |
豚骨ラーメン | 479kcal | 72g |
つけ麺 | 647kcal | 78g |
お酒を飲んだ後にラーメンを食べたくなりますが、ラーメンはカロリーや糖分が多く含まれます。一般的なラーメン1杯辺りのカロリーと糖質を表にまとめました。
カロリーや糖分の多くは、スープよりも麺にあるので、スープだけ残してもあまり意味はありません。ラーメンは塩分が多く、次の日のむくみの原因にもなりますから、〆に食べないようにしましょう。しじみの味噌汁や、熱いお茶を飲むのがおすすめです。しじみやあさりにはビタミンB群が含まれているので、肝臓でアルコールの分解を助けてくれます。
⑤栄養に偏りのない食事をする
ビールで太らないようにするには、1日の摂取カロリーや糖質をコントロールするのも重要です。エネルギーとして使わなかった糖質や脂肪は中性脂肪となり、体に蓄積されます。普段から糖質を減らし、野菜や魚、大豆製品をバランスよく摂りましょう。糖質計算するときは、ビールの糖質も忘れずに入れましょう。
⑥チェイサー・水を飲んでカサ増しする
ビールに限らず、お酒を飲むときは水も一緒に飲みましょう。かさまししてお腹を水で膨らませるという理由の他に、糖質をエネルギー燃焼するには水が必要です。アルコールを飲むとトイレが近くなりますが、特にビールは他のお酒に比べて脱水になりやすいので、二日酔いを和らげるためにもこまめに飲みましょう。
永倉沙織
管理栄養士
アルコールの分解にはたくさんのお水が必要です。お水はお酒と同じかそれ以上飲むように意識しましょう。
(*ビールを飲みながらダイエットできるのかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ビールより焼酎が太らないとされる理由は?

焼酎はビールよりも太りにくいとされていますが、なぜでしょうか。同じ麦から作られますが、その違いを見てみましょう。
蒸留酒で糖質を含んでいないため
お酒は蒸留して作る蒸留酒と、酵母で作る醸造酒があります。ビールは麦芽を発酵させて、そのまま飲むので醸造酒に当たります。対して焼酎は蒸留酒で、醸造酒を更に蒸留させて作られます。蒸留酒は蒸留するときに糖分が飛ぶので、糖分が醸造酒より低くなります。そのため、焼酎は糖分を含まず、ビールより太りにくいとされています。
ビールに似た発泡酒は、麦芽や、そのほかの原料をビールと違う割合で作られたものです。糖質は0の場合が多いので、焼酎が苦手なら発泡酒を飲むのも良いでしょう。
ビールのヘルシーなおつまみレシピ
ビールを飲むときにおすすめの、ヘルシーなおつまみを紹介します。揚げ物や肉料理を今まで多く食べていたらこれだけでもカロリーや糖質を減らせますから、脂肪も付きにくくなります。参考にしてください。カロリーは100gあたりになります。
①雷こんにゃく(46kcal)
辛味を利かせた雷こんにゃくはこんにゃくのヘルシーさと便秘解消、唐辛子のカプサイシンでダイエットの強い味方になります。お弁当にも最適なので、多めに作り置きすると便利です。
②軟骨焼(54kcal)
焼き鳥の中でも一番カロリーが低い鶏軟骨はスーパーでも安価で購入できます。こちらはゆずこしょうを使ったレシピで、さわやかな風味を楽しめます。
③いかのバター焼き(110kcal)
いかに含まれる成分のDHAとタウリンは、コレステロールを下げ、肝臓の機能を強化する働きがあります。中性脂肪が気になるなら、いか料理がおすすめです。
④ネギとちくわのマヨ焼
ちくわにネギを乗せて焼くマヨ焼です。マヨネーズは控えめに乗せて食べましょう。ネギに含まれるアリシンはダイエットにも効果があります。
⑤豆腐の味噌漬け
豆腐の水分を抜いて味噌を漬けたレシピで、チーズのような味わいでビールにもピッタリなおつまみです。小さいサイズの豆腐を使うことで、食べすぎを防げます。
ビールは飲み方に要注意
ビールは中性脂肪やビール腹など、マイナスイメージが付きやすいですが、飲み方を注意すれば美味しく飲めます。おつまみにも気を配って、楽しく飲みましょう。