もずくの栄養素と効果・効能は?食べ過ぎるデメリットに要注意?
【管理栄養士監修】もずくに含まれる栄養素を知っていますか?今回は、〈食物繊維・ミネラル〉など、もずくの栄養成分・効能に加え、健康効果・効能が高まる食べ方も紹介します。食べ過ぎると危険・体に悪い理由やデメリットも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
マグネシウム | カルシウム | カリウム | |
含有量(100g) | 12mg | 22mg | 2mg |
1日の摂取量の目安 | 370mg | 800mg | 2500mg |
1日の摂取量に占める割合 | 3% | 3% | 0.08% |
もずくには、カルシウムやマグネシウムなど、ミネラルを多く含む食材です。代表的なミネラルの効能は、以下の通りです。
■マグネシウム:歯や骨を生成したり、筋肉の収縮をコントロールする役割を担っています。また酵素の働きを助け、代謝を高める機能もあります。マグネシウムが不足するとインスリンの分泌が少なくなり、血糖値が高くなる恐れがあるので注意しましょう。(※3)
■カルシウム:歯や骨を生成し、それらを健康な状態に保つ働きがあります。体内のカルシウムの99%が歯と骨に利用されますが、残りの1%は血液の凝固作用や神経興奮の抑制などの働きをしています。マグネシウムと同様、カルシウムも不足することでインスリンが正常に分泌されず、結果、血糖値が高くなる恐れがあります。(※4)
■カリウム:摂取しすぎた塩分を排泄し、血圧を下げる働きをします。また体内の塩分量が正常になることで、むくみ予防の効果にも繋がります。(※5)
ミネラルは美容効果も高く、また血糖値やコレステロール値の上昇抑制など、健康を維持するために大きな役割を果たしてくれます。
もずくの栄養・効能が高まる食べ方は?
食べ合わせの工夫で、もずくの栄養効果を更に高めましょう。
①もずく酢で食べる
酢には、代謝を活発にし、脂肪や糖分を燃焼しやすくする効果があります。肥満や高血圧症予防だけでなく美髪や美肌効果もあるので、もずくと一緒に摂取することによって健康・美容両面で効果が期待出来るでしょう。
(*もずく酢のダイエット効果について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
もずくの食べ過ぎはNG?デメリットは?
栄養価が高いもずくですが、食べ過ぎは健康を及ぼす恐れもあります。
①ヨウ素の過剰摂取
妊婦にとって、ヨウ素は妊娠を維持するために必要なミネラルです。ヨウ素不足になると筋力が低下したり様々な発達障害を引き起こす原因にもなるので、妊婦さん以外の人もしっかり摂取しましょう。しかし、ヨウ素の過剰摂取は甲状腺疾患やがんを誘発する可能性もあるため、常識の範囲内でいただくようにしましょう。
②便秘・下痢の原因になる
もずくは食物繊維が豊富なため、食べ過ぎによる消化不良で便秘や下痢を引き起こす可能性があります。適量ならば食物繊維は腸内環境を整える効果があるので、1日の摂取量を意識して摂取すると良いでしょう。
③1日の摂取量の目安
ヨウ素の1日の摂取量目安は、3mgです。もずく酢には1カップ当たり、約2.5mgのヨウ素が含まれているため、1日に1カップ以上のもずく酢を食べるのは避けた方が良いでしょう。また、もずくは毎日食べるより、週2回ほどに抑える方が良いとも言われています。